相談事例1.~社長が長男に言ったひと言~
◇社長が長男に言ったひと言
『自分の道は自分で見つけろ!』
父親である社長が、就職を考えていた息子に伝えた言葉です。
息子は父の事業とは異なる分野の仕事につき、その後、父の事業についての会話はありません。
「就職してもダメなら父の会社に入ればいい」という甘えをもって欲しくない という気持ちを伝えたかったのだと思います。
他で色々と経験したうえで、できれば事業を引き継いでもらいたいというのが社長の本音だったのではないでしょうか?
それから20年以上経過し社長は事業承継の時期を迎えています。
しかし、事業をどうするかについて、長男との会話はありません。
「後継者がいない」「息子が継いでくれない」といったご相談の中に、結構出てくるケースです。
こんな社長に、『できるだけ早く、事業の状況を息子さんに話してみましょう』と提案しています。
息子も父の事業を心配しているかもしれません。今の仕事に疑問を持っているかもしれません。故郷へ帰ってもいいなと思っているかもしれません。
息子は継いでくれないと決めつけるのではなく、息子の承継の可能性に向け、行動してみたらどうでしょうか?