読書

『読書を「趣味」に加えよう』 漸く、自分の中でそんな気持ちになりました。

10数年前までは、必要に迫られて読む読書が殆どでした。
例えば、コンサルティングを依頼された業種に関する本を読むとか、会社の人材育成担当の立場から、新人教育のテキストに使う本を選び読む・・・そんな感じで、特に楽しいと言えるものではありませんでした。

企業に所属した当時、役員に就任する際に、ある大手コンサルタント主催の「重役教室」に参加しました。そこで、そのコンサルタント社長から「読書」の必要性を説かれ、歴史小説でもいいからとにかく習慣化すること、そのために読む冊数をセミナー修了時に目標として掲げました。
それが読書に本格的に向き合うきっかけとなりました。

最初は月1冊、翌年は年に30冊、これが50、70と増え、数年後には年間100冊となり、達成感をおぼえるようになりました。しかしその一方で、読むことで何かを得る、或いは読書の時間が楽しいというのではなく、読まなければならないといった義務感が常にあり、冊数自体が目的になってしまった自分にある日気づきました。

そこから冊数は目標とせず、読みたいもの、必要なものを選んで読むことに心がけることで、読書が楽しみな時間に変わっていきました。

最初はコンサル社長のアドバイスのもと、まずは「司馬遼太郎」を時代小説の流れで「池波正太郎」も愛読しました。司馬遼太郎の作品は、最初の1ページで作者の描く登場人物の魅力に引き込まれてしまいます。「剣客商売」や「鬼平犯科帳」は読後感の爽快さにすぐに1冊が終わり、シリーズものを短期間で読み終えてしまいました。

最近は、ベストセラーなど話題の本を読む割合も増えています。コンサルタント業務に関する本も、できるだけ幅広く読むことに心がけていますが、意外な発見に出会うこともしばしばです。

読書は様々なプラスをもたらしてくれます。何と言っても、その一冊には著者の多くの経験やノウハウが凝縮されているものが殆どだと思います。私自身、業務の中で作成している調査研究レポートや診断報告書なども、大作ではなくても、それまでの蓄積を活用しかなりの労力を投入した結果出来上がっています。
多くの読者に共感を得るような本が、1000円程度で手に入ることは本当にありがたいとつくづく感じています。

もうひとつ読書を習慣化してのメリットは、待ち時間、移動時間といった“隙間時間”を有効に使えるということです。以前は、待ち時間はストレスにつながっていましたが、今は有効な読書タイムです。

今後ブログで、読んだ本の中から心に残ったものを、少しずつ紹介できればと思っています。

 

 

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